一般道路であおられた

パートタイム労働が終わって夜の帰り道、赤信号で止まっていると後ろに大きな車が止まった。

信号が青に変わったので発進した。
発進時に急加速するとガソリンをたくさん消費すると聞いたことがあるので、発進後は徐々に加速するように心がけている。

まぶしいなと思い、バックミラーを見ると後ろの大きな車がぴったりと車間距離をつめてくっついてきている。
あおってんのか?と思い60キロぐらいのスピードで走っていると左に車線変更をしたので、通常運転の80キロぐらいまで速度を上げた。

軽自動車だけどターボなるものがついているから、アクセルを踏み込めばすぐに加速は出来るんだよとか思っていると、また車線変更をして後ろにぴったりくっついてきた。

今度は完全にあおってますやん。
急激にアドレナリンが出て心臓がバクバクしだしたけど、これ以上スピードを上げるわけにはいかないので、そのまま走っていると次の信号が赤だったので停車した。
すると、大きな車は止まる直前に車線変更をして隣に停車した。
助手席側の窓から顔を見ようと身を乗り出したけど、相手の運転席が高いので何も見えなかった。

これは、なんなんだ?いわゆる、ケンカを売られているという状態なのか?
なんで、あんなに車間距離をつめるのだ?車線変更をした後に加速したから怒ったのか?

むちゃくちゃ腹が立つのだけど幹線道路の真ん中に車を止めて降りていくのは、警察沙汰にする覚悟がないと出来ないし、後続車に迷惑どころか事故の原因になってしまう可能性もある。

この怒りを相手に伝えられないということが、さらに怒りを増幅させるのだが、気が弱いので、車を降りたら相手がビビッて謝ってきたという妄想をするぐらいしか出来なかった。

相手が、すみません、すみません、と謝ってくる姿を想像していたら、信号が青に変わったので発進した。
左車線の方が混んでいたので、右車線の自分はとっとと先に進んでいったが、今度はついて来なかった。


また今度、あからさまなあおりに遭ったらどうしたらいいのか、ずっと考えてしまう。

とりあえず次にあおられたら、そのままの速度で走らないで、スピードを落としてみたらどうなるのか確かめてみよう。

くら寿司投資物語

株式投資を始めたのは今から13年ぐらい前だろうか。正確な年数は覚えていない。

ユニクロ」の株が欲しいと思ったのがきっかけだった。
どうやったら株が買えるのか、株取引関連の本を読み漁った。

そして、ネット証券に口座を開き、「ユニクロ」ではなく「カプコン」の株を買った。

ユニクロこと「ファーストリテイリング」は、その時フリースブームの終焉による業績悪化で、14000円だった株価が2000円まで下がっていた。
本の中の知識しかなく株取引の経験もない自分には、140万円の株価が20万円まで下がってしまった企業の株など買えるはずもなかった。
しかし、すでに頭の中は株を買うという投資をやってみる事に夢中になっていた。
違う株の選定をしてみたけど、ユニクロ以外は特に何も思い浮かばなかった。

投資入門書を読み返すと、最初は好きな企業に投資してみるのもいいでしょう、と書かれていた。
その時、特に好きな企業はなかったけど、昔ゲームばかりやっていた頃に、一番凄くて一番面白いゲームを作ってくれる「カプコン」が好きだったなと思い出した。
そして、もう何年もゲームなどやっていなかったけど、「カプコン」を100株買ってみた。
なぜその時「カプコン」に、買いの命令を出したのかは、今ではもう思い出せない。

始めて買った株が値上がりしたという話しはよく聞くが、自分が初めて買った「カプコン」は、購入後から毎日値下がりしていった。

含み損が増えていくのが悔しいので、難平買いをした。それでも、毎日下がり続けるので、さらに難平買いをして、平均買い単価を下げていった。
結局、証券口座に入金した200万円で買えるだけ難平買いをして、最終的に「カプコン」の含み損は100万円に達していた。

毎日、全然減らない含み損を見るのが苦痛で仕方がなかった時に、決算発表があった。

正確な数字は覚えていないが100億円クラスの大赤字だった。
この赤字決算発表で、買値の半分以下になった株価がさらに下がっていくのだと思うと、怖くて震えが止まらなかった。

次の日の朝、出勤前に全株成り行き売りの注文をして仕事へ行った。

9時過ぎに携帯でチェックをしてみると、当然だが全株売却されて100万円の損失が確定されていた。
含み損から開放された安堵と、これ以上損をしなくて済んで良かったという気持ちになったのは束の間だった。

寄り付きの売却後から、「カプコン」の株は上昇しだした。自分が損切りした所が、まさに底だったのだ。
その後も上昇を続け、株価は難平買いで下げた平均買い単価を一月ほどで超えていった。
悪材料出尽くし、折込み済み、という言葉の意味を知った瞬間だった。


因みに、最初に投資しようと思った「ユニクロ」は、その時の2000円近くを底値に現在まで上昇中で、昨日の終値は44005円だった。
もし底値付近で買っていたとしても、今まで持ち越せる訳はないし、他の銘柄で同じような損はしていたと思う。


さて、初めての株式投資が100万円の損で終わり?
そんな訳にはいかないので、証券口座に追加で300万円入金した。

今度は値上がりしそうな企業はないかと調べている時に、ふと「くらコーポレーション」という企業に目が留まった。
くら寿司」は化学調味料無添加で美味しいなと思っていたので、何か関係があるのかと調べたら、回転寿司「くら寿司」を運営している会社だった。
まだ、大証ヘラクレスに上場したばかりだったし、これから大阪以外にも店舗を増やして成長していく企業に思えた。実家の近くで創業した企業という事にも、運命みたいなものを感じた。

その当時、自分は化学調味料が入ってる食べ物は食わん、とドヤ顔でいきっていたし、自然コープが毎週配達してくれる、お高いけど無添加の食材しか食べていなかった。
これからは、化学調味料無添加の時代が来ると思い込んでいたし、食事券がもらえる株主優待も魅力的で「くら寿司」に投資しようと決めた。

くらコーポレーション」は、1株30万円ぐらいで、1ヶ月の間に5株買った。記憶にないけど、短期間に5株買ったということは、「カプコン」と同じで値下がりして難平買いしたのだと思う。

しかし、その後は順調に「くら寿司」は成長を続けて、大阪以外にも店舗を増やして行った。

途中で株式分割、増配、株主優待の拡充などがあり、東証2部への市場変更、そして東証1部に昇格を果たした。

全国各地に店舗も増え、回転寿司といえば「くら寿司」の名が上がるほど知名度も上がったので、これ以上の株価の上昇はないだろうと思い、「くらコーポレーション」の保有株をすべて売却して、投資額の3.5倍ほどの利益を得た。

今思えば、「くら寿司」に投資していなかったら、ライブドアショックリーマンショック東日本大震災後の株価の下落に耐えれなくて、株式市場から退場していたかもしれない。
特にリーマンショック後の株価の下落はひどくて、含み損で投資資産が半分以下になってしまい、1年以上株価を見るのをやめてしまった。
その後、いつの間にか「くら寿司」は値上がりしていて、投資資産は回復していた。

誤算は、「くら寿司」は大きな会社になったけど、無添加の「くら寿司」ということが、重要視されて大きく成長したのではないということ。
自分も今では化学調味料が使用されている食べ物も普通に美味しいと思って食べているので、「くら寿司」成長の絶対的自信の根拠だった化学調味料無添加は、あまり関係がなかったのかもしれない。

でも、あの時「くら寿司」に投資できたからこそ、今、パートタイムの少ない労働だけで生きていけるのだと、毎日感謝している。

本当にありがとう、くら寿司様。

















去年、2600円で2500株売却したくらコーポレーション(2695)の今日(2015.2.13)の終値は3595円だってよ。

次のバイトが決まったのでトートバッグ作成中

地域の冊子の求人情報に面白そうなアルバイトの求人があったので、応募してみた。

バイトの面接って、前回の倉庫バイトの面接みたいに、よっぽどじゃなければ
全部採用みたいな感じかと思ってたけど、今回のはちゃんとした面接でバビってしまった。
たぶん、職場が特種なのでいろいろ厳しいのかも。。。

平均年齢が30歳以下だというので採用はされないかもと思ったけど、なぜか採用されました。
今度のバイトは待遇がちゃんとしてそうなので、長く続けたいと思っています。
まあ、まだ実際に現場にも行ってないし、作業もやってないのでわかりませんけど・・・・

あ、レザートートバッグの作成日記だった。。。

制服があるらしいけど、洗濯の為に持ち帰る時の鞄がないのでトートバッグを作ることにした。
鞄はまだ作れないけど、トートバッグならなんとか作れるので、とりあえずこれで我慢する。

ヌメ革を820cm×400cmでカット。普段革小物しか作らないから、
ごっそり革が無くなってしまって悲しい。。。

糸の色が白では目立ちすぎる気がしたので、いつも使っているビニモMBT0番ではなく、
ベージュっぽい色のビニモ0番で縫うことにした。
普通のビニモはMBTに比べたらとても縫いにくいけど、MBT0番は白と黒しかないのでしかたがない。

手縫いで、このサイズのトートバッグは縫う距離が長くてかなり大変。
構造は簡単だけど、こんなに縫うのが大変とは思いもしなかったな。
持ち手にステッチ入れなかったら楽なんだけど、伸び止めに入れとかないと不安だわ。

完成したけど夜だったので写真が撮れなかった。

明日から、バイトスタートだ! なんか、吐き気がしてきた・・・・はよ、寝よ。

ペットボトルホルダー作成日記+α

バイトする前に、作業中の水分補給用にペットボトルを携行出来るホルダーを作ってました。
実際は作業中にお茶なんか飲んでる暇なんてないので、活躍することはなかったです。

作成中の画像を撮るのを忘れていたので、いきなりこの状態です。

本体横に燃料補給用のお菓子?を入れれるポケットを付けました。ハイハイ、
作業中にお菓子など食ってる暇はなかったですよ。そもそも休憩というものがないし・・・・

もう完成です。画像ではコバ(淵、ヘリ、端)は磨いてないけど、後でトコノールで軽く磨きました。

次のバイト先では、このペットボトルホルダーが活躍できるといいな〜♪



え?バイトは辞めました。3日で辞めるなんてヘタレ過ぎるので、電話でもう行かないって言うとき
恥ずかしくてしどろもどろになってしまった。アワワアワワって言ってたな。。。。

理不尽に怒鳴られて我慢して働くほどお金に困ってないしプライドもあるって事なんだけど、
そんなの人から見たらどうでもいいよな。
あのオッサン3日で辞めよったwwww で、終わりですよね。

返却する物があるから、もう一回行かないとだから憂鬱だわ。はぁ〜


追記
友達のヤギが突然死したそうだ。ご冥福を祈ります。

このブログ教えてないから読むことはないだろうけど、ペットロスは辛いよな。時間が経つしかないよな。

バイト3日目、理不尽に怒鳴られる

バイト2日目の記憶はあまりないけど、作業内容は初日と同じで今日も1時間で楽な作業に回してくれた。
腰、腕、足が痛い。つまり全身が痛い。昨日、揉めてしまった坊主はいなかった。

3日目、今日は坊主が来ていた。もちろん挨拶もなければ、目も合わす事もない。
作業中、坊主とは同じトラックにならないように気をつけたが、何度かかぶってしまった。
なんか流れ的に俺がトラックから荷物を降ろし中間ローラーに流す作業になってしまったが、
初めてやる作業で荷物を降ろすコツがつかめずモタモタしていた。
しかもめちゃくちゃ重い荷物ばかりですぐにフラフラになってしまった。
すると坊主がまたキレて、「遅すぎるわ!変われ!」と叫んで作業を変わった。
今日はカッっとならずに素直に心の中で、すんませんと思った。今の俺の体力じゃ、
こんな重い荷物ポンポン降ろして流せませんです・・・・・

1時間過ぎたが今日は声がかからない。結局2時間ちょい作業が続きトラックが来なくなった。
どうやら楽をさしてくれるのは2日目までらしい。

その後、メール便をコンテナに入れる作業をしていたら、ドライバーの人にちょっと荷物流すの手伝ってと呼ばれた。
流してくれればいいからと言われ、押してくる荷物をベルトコンベアに流していたら、倉庫長?
たぶん現場で一番偉い人の怒声が響き渡った。
「5日到着分は流すな言うとるやろ!!!」 何のこと言ってんだろう?と思っていたら、矛先が俺に向いた。

「コラ!そこの黒メガネお前じゃ!お前は日付見て5日の分よけとくだけの簡単な事も出来へんのか!
ボケ!!!」

いやいや、聞いてないよ〜(古!)と思い、俺に流せと言ったドライバーを見たら「チッ」と
舌打ちをして「お前がやったらややこしなるからもうええわ!」と言い近くにいた別のドライバーに流してと頼んだ。
なんか俺がミスして偉い人に怒鳴られたとみんなが思っている状況なので、
流す前に5日分をよけろと言ったのかどうかドライバーに聞こうと近づいたら、
「もうええ言うとるやろ!どっか行け!」と怒鳴られた。

理不尽さを感じながらも体力的に限界を超え、自分が聞き漏らしたのかどうかも争う気力もなく、
みんなの冷たい視線を感じながら、すごすごとメール便を入れる作業に戻った。

何やってるんだろう、俺。。。2時間を越える重労働を休憩もなしにやって、
少しでも手が止まるとサボってると思われる作業環境。
出来ないなりに頑張って働いたつもりだったのに、理不尽に怒鳴り散らされ罵倒される。
これだけ嫌な思いをして、意識が朦朧となるほどしんどくて、時給850円。

体よりも心が壊れそうだったので文章にしてみたけど、読み返してみたら自分が甘いのかな?
と思ったりもする。
15年間山奥の田舎でぬくぬくと働いている間に、日本の企業は厳しい競争に勝ち続ける為に、
末端のアルバイトは劣悪な作業環境で働くのが常識になっているのか?
たまたま俺が働いたところが、時給が低くて重労働な所だったのか?

アルバイトは20歳前後の若者が20人位いたが、3日間で何かを言い返しているやつはいなかった。
文句も言わず汗を流して、もくもくと働いていた。喋ってるやつや、笑ってるやつはいなかった。

やっぱ仕事始めて30分で揉め事起こした俺は、都会の厳しさを理解していない
甘い人間になってしまってるんだろうな。

いや、ちょ待てよ、、、それの何が悪いんだ?

筋トレ出来て一石二鳥と思いアルバイトを始めた

1年7ヶ月間収入がないので、貯金がずいぶん減ってきた。どんどん減るだけなので、とても悲しい。
運動不足で筋肉もめっきり減ってしまったので、お金と筋肉を取り返すため
大手物流会社の倉庫でアルバイトを始めた。
仕事は、到着したトラックから荷物を降ろしてベルトコンベアに流す肉体労働。
夜に3時間だけの短時間バイトだ。

トラックをバックで止めると、トラックの荷台の真ん中にあるローラーと中間のローラーが繋がり、
中間のローラーは本流のベルトコンベアに繋がってて荷物が流せるようになっている。

最初は、トラックから中間ローラーに流された荷物を、最後に本流のベルトコンベアに押して乗せる仕事をした。

軽い荷物もあるけど、ヒクほど重い荷物の方が多い。重い荷物は少々押しても動かないので体ごと荷物を押してベルトコンベアに乗せる。

10台位並んだトラックから同時に荷物を降ろしているので、流れてくる荷物と荷物の隙間にタイミングをあわせて荷物を押し込んでいく。早く押し込まないと流れてくる荷物にぶつかったり、流れている荷物を押して落としてしまう。

トラックのドライバーは早く荷物を降ろしたいのか、どんどんローラーに流してくる。
慣れてないのでモタモタしてると、ガンガン荷物を押してあおってくる。

あっという間に1台分の荷物を流し終わったけど、途中で腕が動かなくなりフラフラになってしまった。そりゃ、
1年7ヶ月ぶりに働いて、いきなりこんな重労働をしたらしんどいのは当たり前だよな。
30分は経ったかと思って時計を見たら13分しか過ぎてなかった。。。

すぐに次のトラックが来て、同じように流す。次のドライバーもガンガン荷物を押してあおってきた。
吐きそうなほどしんどい。

新人は目立つように赤い目印をつけているんだけど、ドライバーには見えてないんですかね・・・・・



次のトラックが来ないので、トラックが来るのを待っていた。最初に、ここで荷物を流してと言われただけなので、どうしようかとキョロキョロしていると後ろから声が聞こえた。

後ろのレーンで流してたバイトが俺に何か話しかけているんだけど、騒音で聞こえない。次は何をすればいいのか教えてくれてるのかと思い近づいてみると、「さっきからなにボーっとしとんじゃ!」と言われた。多分トラックが行ってから3分も経っていないし、初日で疲れていたので思わず顔をしかめて「あ〜?」と言ってしまった。
もう引っ込みはつかない。

俺、「今日、始めたばっかりでわけわからん状態でボーっとしてるわけちゃうわ!」

坊主、「こっちが一生懸命働いてるのに目の前でボーとされたら腹立つんじゃ!」

俺、「俺は今わけわからんのやから、腹立つんやったらなんか仕事の指示しろや!」

坊主、「そんなもん自分で聞きに行けや!」

俺、「ここにおったらそのうちトラック来てそれ降ろしたらええんちゃうんか!」

坊主、「このボケぶん殴ったろか!!」

俺、「はぁ?」

ここで俺がいたところにトラックが到着して、仕事が再開された。時計を見たらまだ30分しか経っていない。
久しぶりに仕事をして、たったの30分で言い争いのケンカって・・・・

なんで20歳過ぎのバイトにキレられなきゃならんの???同じ赤い目印がついてる新人バイトに、あんな口の利きかたされたら腹立つよな?やつは荷物を流しながらだったから、この程度ですんだんだろうか?
めっちゃムカムカするけど荷物がガンガン流れてくるので、押し捲るしかない。

1時間ぐらい経って、あまりのしんどさに気を失いかけてたら責任者に呼ばれた。
ついて行ったら、メール便を流す楽な作業に変えてくれた。マジで助かった。こんなにしんどい仕事は初めてだった。

2時間は過ぎた頃、さっきの坊主が俺の近くで仕事を始めた。あの重労働を休憩なしで2時間も続けていたのか!初日とはいえ1時間でダウンした俺は恥ずかしくなってしまった。
思い切って俺は坊主に近寄り「さっきは、ごめんなさいね」と言った。

いや、俺も悪かったという答えを期待していたのだが、坊主は目も合わさずに「おぅ」と言っただけだった。
また腹が立った・・・・・


今日は正味1時間しか働いていないけど、体中が悲鳴を上げていた。

疲れているのに口ゲンカの興奮で夜はなかなか眠れなかった。。。

初めての派遣登録 体験記

9月某日
収入がないのがしんどくなってきたので、ちょっとアルバイトでもしようかと思いネットで求人の検索を始めた。
調べていくうちに、登録しておけば空いた時間に働けると書いてある日雇い派遣がいいんじゃね?と思った。

関西空港にある倉庫で空いた時間に働こう〜、という求人広告を見つけたので、
その求人募集を出している派遣会社にメールを送った。
関西空港に近いところに引越ししてきたし、ちょっと関空で働いてみたかった。

履歴書不要だが面接があるので梅田のオフィスに来て、とメール返信があったので、
指定の日時に梅田の某所へ行った。事務所は小さい賃貸オフィスだった。

ジーパンで行くのもどうかと思ったので、前日にユニクロでチノパンとシャツを買って5千円ぐらいの出費。
面接には10人ぐらい同時に来ていたけど、みんな若くてジーパンやカーゴパンツ、ハーフパンツだった。
その中に紺のチノパンにシャツをインで着ている、アラフォーオッサンが一人・・・・

でも、面接なんてなくて、その場で履歴書みたいなの書いて契約書にサインして、免許証と給料を振り込む為の
通帳のコピーを取られ、コンパクトデジカメで写真を撮られて、派遣登録手続きは終了。

仕事は、登録すればログインできる派遣会社の携帯サイトで毎日決まった時間に更新されているので、
そこで条件に合うのを見つけてクリックすればいいらしい。ただし、早い者勝ちらしい。。。

個人情報は全てIDで管理されていて、要は今日はIDを貰うための登録会みたいなもんだ。もちろん、
携帯サイトへのログインはIDがなければ出来ないようになっている。

実際の仕事への流れは、見事に仕事を勝ち取った者には担当者から携帯電話に連絡が入り、
集合場所の最寄り駅や集合時間、必要な物など詳細を教えてもらう。
仕事の日の朝は、これから家を出るって時に派遣会社の携帯サイトにログインして、「出勤」をクリックする。
集合場所に着いたら、「到着」をクリック。みんなと合流できたら「合流」をクリック。
現場責任者に会って仕事が開始されたら「開始」クリック。仕事が終われば「終了」クリック。そして、
最後は作業時間などを記録した領収書的な書類に責任者のサインを貰って一日が終わり。
そして、日払いの人は、その書類をFAXで送って日当を貰う。ただし、日払いは手数料が掛かる。
週払いの人は週に一回纏めてFAX。月払いは月に1回纏めてFAX。
この領収書を紛失したり提出期限に遅れたら給料の支払いはないらしい。
仕事して給料が支払われないなんて現実にあんのか?と思ったけど、わざと煩雑にしている様な気もした。

説明を聞いてる途中で帰ろうと思ったけど、衝立の向こうから仕事を指示する電話の声が聞こえていた中に、
明日は関空へ行ってくれない?という声が聞こえていたので、我慢して座っていた。

全ての説明が終わり、サインした契約書を帰り際に提出すれば登録完了!って時にやっと聞いてみた。
「私、関空の倉庫で働こうって求人広告見て今日来たんですけど、関空の仕事はないんですか?」
担当者に聞いてきますと言い、戻ってきて言った、「昨日で募集終了したそうです。」

さっき関空行ける人、探してたやん・・・・でも、「そうですか、今日はありがとうございました。失礼します」
と言って、契約書を渡し事務所を後にした。頭の中には、ル〜ル〜ル〜ル〜ル〜〜、と
由紀さおりの夜明けのスキャットが流れていた。

以前、TVのノンフィクション番組で日雇い派遣で働き、ネットカフェで寝泊りする人達の番組を見て
ちょっとかっこいいな〜、とか思っていたけど、今回の経験で自分は本当に世間知らずだと分かった。

ワーキングプアって理解できなくて、そんなの自分が悪いんだろうと思っていたけど、日当6000円とかで
交通費も支給されず、現場で必要なものを自分で購入して働いていたら貧乏になるわ。
安全靴、ヘルメット、手袋、カッターなどは自己購入。安全帯が必要な時は貸与可能とか言ってたけど、
事務所まで取りに行かないとダメだから仕事とは別に交通費が掛かる。もちろん作業が終われば返しに行く。
それが嫌なら違う人に仕事を回すだけのこと。

日雇い派遣を法律で禁止しようという動きを聞いたとき、なんで禁止にするんだ?と思ったけど、
今はこんな労働システムは、とっとと禁止しろと考えが変わった。


さて、今回の登録に掛かった費用、ユニクロの服5千円、交通費1800円。まあ授業料としては妥当かな。
個人情報たっぷりの書類と預金通帳のコピーが心配ではあるが、大変勉強になりました。


追記
2日後、派遣会社から仕事紹介の電話があった。ピッキング作業で日当5800円。作業場所は神戸・・・
俺は南大阪だから、遠すぎるのでおかしいと思ったら、違う住所が登録されていた。
とりあえず、この会社は事務員を派遣で雇ったほうがよくない?